ビオチン不足に伴う症状
レバー等の食品に含まれているものの、様々な要因によって、ビオチンが不足する事があります。
こちらのページでは、ビオチン不足に伴う代表的な症状を紹介しますので、参考にして下さい。
皮膚炎
皮膚表面に炎症が出来る症状を言い、別名では湿疹とも呼びます。
皮膚炎の種類には様々ありますが、大きく分けて2つに分けることが出来、ビオチンはアレルギー反応による炎症と関与しています。
アレルギー反応による炎症
人間の体には、異物の侵入や刺激に対しての防御反応である、免疫システムが働いています。
異物が侵入すると、異物を体外へ排出するように働くとても大事な反応です。
しかし、免疫システムに異常がある場合には、異物ではないのに、異物とみなして免疫が攻撃するなど、過剰反応を起こす事があります。
これをアレルギー反応と言い、皮膚表面で起こるとかゆみや発赤等の炎症を起こす皮膚炎を発症させます。
非アレルギー性皮膚炎
皮膚表面に何らかの物質が刺激を与え、皮膚細胞にダメージを与える事で、皮膚に炎症を起こす症状です。
バンソウコウ等をつけておくと、かゆみが起こりますが、この症状が非アレルギー性の皮膚炎です。
ビオチンは、非アレルギー性皮膚炎を改善出来ません。
脱毛・白髪
ビオチンは、髪を健康に保つ為に必要なビタミンの一つで、不足するとうまく髪が作られなくなり、脱毛や白髪になりやすくなります。
髪は、タンパク質の一種で、タンパク質はアミノ酸が繋がって出来ている成分です。
ビオチンは、アミノ酸の代謝に関与する「カルボキシラーゼ」という酵素の働きを補助する補酵素としての役割を担っている為、健康的な髪や、皮膚、爪を作る上でとても大切なビタミンです。
ビオチン不足を招かないようにする為には
ビオチンはさまざまな食品に含まれており、特に鶏や牛のレバー等の動物性の食品に多く含まれています。
ですが、吸収を阻害する物質もあり、例えば卵の白身にはビオチンに吸収を阻害する物質が含まれているので、ビオチン不足を感じる人は、注意が必要です。
また、ビオチンはこうした食品以外にでも、腸内細菌からも微量ですが生成する事が出来る成分ですが、抗生物質の利用などによって、腸内細菌がうまく機能していない人は、ビオチンが欠乏する可能性があります。
ビオチンが不足する要因には様々ありますが、過剰に摂りすぎても副作用のリスクはありませんので、普段から意識して摂取する事をおすすめしています。